【絶景】笑顔、感謝、優しさ。水中写真家が触れた日常に隠れた幸せな気持ち
広大な海を泳ぐ生き物たちは、とても気持ち良さそうにさまざまな表情を見せてくれます。そんな世界各国の海中の絶景に癒されてみませんか。
今回は、水中写真家・鍵井靖章さんが切り取った「絶景写真」をお届けしていきます。
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人々や海からもらうパワーにハッと気づいたとき
写真展の準備をしていたときにイメージしていた会場内の雰囲気やその日常どうなんやろ…イメージ通りなのかな…。
たくさんのかたに来てもらい、日々、幸せなことは間違いない。終わったらまたひとつひとつ大切だと思えた些細なことまで反芻して、次の未来を描こうと思う。
と書きながら、この写真は寝ているサメ…と、ハッと気付いたようなサメ。さて、あなたはどの子?笑
新しい出発ばかりだと楽しみで仕方がないけど…少し立ち止まってもう一度、考える時間も持たないと…。
2週間と3日行われた写真展「青い庭」が終わったが、独立ギャラリーなのにずっと観覧者がいてくれて本当に人が途絶えない写真展となった。
誰かを癒すための展示だったのに、癒されていたのは本当は私だったのかもしれない。それは展示作品のみならず、皆さんからもらう作品に対する興味や人としての優しさや笑顔と感謝の言葉。
ナインギャラリーの「青い庭」が終了し、会期中ダイビングを始めたいというかたが本当に多くて、その都度葉山のダイビングショップNANAを紹介。実際にライセンス取得講習まで決定したかたもいる。
みんなが海中世界に興味を持ってくれて、海の中を覗こうとしてくれることは本当に嬉しい。けど、そこには責任も生じますね。良いお店、良い海が皆さんに届けるようにしないとですね。
以前トークショーの移動のために朝7時半くらいに梅田の阪急百貨店の前を歩いていたときのお話。そこにある大きなショーウインドーを眺めながら、今の自分がここで何か展示ができたらどんなのができるんだろう…と想像したの。
でもふと周りを見たら、通勤で忙しい皆がスマホ片手に歩いていて、全然ショーウインドーなんて見てないの。
もちろん時間帯ということもあるのはわかってるし、梅田阪急百貨店のショーウインドーで展示することは憧れであることには変わりないけど、特別有名でもないギャラリーで個展を開催して、それを目的に、毎日みんながやって来てくれて、そして、作品を一生懸命見てくれる。
それって、すごい大切なことですごいことなんだと改めて実感した。
- image by:鍵井靖章
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